DX推進に向けた経営ビジョン

デジタル技術を、企業が自ら変わり続ける力に

データやデジタル技術の進化により、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。

クラウドサービスやAI、RPAなどの技術が身近になり、これまで大規模な投資や専門的な知識が必要だった業務改善やデータ活用にも、中小企業や小規模事業者が取り組みやすくなっています。

一方で、デジタル技術を十分に活用できる企業と、活用できない企業との間では、生産性や競争力の差が広がる可能性があります。

ちまりや株式会社は、こうした変化を大きな機会であると同時に、企業が向き合うべき課題でもあると考えています。

ちまりやが考える、企業のDXにおける課題

多くの企業では、日々の業務の中に改善できる余地があります。

例えば、

  • 同じ情報を複数の場所に何度も入力している
  • データがあるにもかかわらず、手作業で集計や計算をしている
  • システムやサービスごとに情報が分かれ、連携できていない
  • 蓄積されたデータを業務改善や経営判断に十分活用できていない
  • 業務が特定の人に依存している
  • 導入しているシステムやツールを十分に活用できていない
  • AIやデジタル技術を活用したいが、何から始めればよいかわからない

こうした課題は、新しいシステムを導入するだけで解決するものではありません。

まず必要なのは、自社の業務を見つめ直し、

「どこに無駄があるのか」

「どこがボトルネックになっているのか」

「どのデータを活用できるのか」

「今ある仕組みをどう活かせるのか」

を考えることだと、ちまりや株式会社は考えています。

私は、事務・エンジニア・経営者という三つの視点を一人の中で行き来できることを強みとし、現場の業務課題を技術で解決し、経営判断につなげるという一連の流れを、外部に頼らず自社で完結できる体制を築いています。


経営ビジョン

企業が、自ら課題を見つけ、考え、変わり続けられる社会へ

ちまりや株式会社は、データとデジタル技術を活用し、企業が自らの業務や事業を継続的に改善し、変化し続けられる状態を支援します。

ちまりや株式会社が目指すのは、デジタル技術を導入すること自体ではありません。

企業が、

  • 自らの業務を理解する
  • 課題やボトルネックを発見する
  • 解決方法を考える
  • 必要な技術や仕組みを選ぶ
  • 実際に試す
  • 改善を続ける

ことができるようになることです。

DXは、一度システムを導入すれば終わるものではありません。

企業を取り巻く環境や技術は変化し続けます。

だからこそ、企業自身が変化に対応し、自ら改善を続けられる力を持つことが重要だと考えています。

ちまりや株式会社は、

既存の仕組みを活かしながら、小さく始め、デジタル技術とデータを活用して、企業が自ら変わり続けられる状態をつくる

ことを目指します。


ちまりや株式会社のDXに対する考え方

既存の仕組みを捨てないDX

DXというと、新しいシステムへの全面的な入れ替えや、大規模な投資をイメージすることがあります。しかし、すべての企業にとって、それが最適な方法とは限りません。

現在利用しているシステムやツールの中にも、十分に活用されていない機能や、改善できる仕組みがある場合があります。

ちまりや株式会社は、

今ある仕組みを理解し、活かせるものは活かし、不足する部分をデジタル技術やデータ連携によって補う

ことを大切にします。

新しい技術を導入することだけを目的にするのではなく、企業の業務や状況に合わせて、最適な仕組みを考えます。

小さく始めるDX

DXには、大きな投資が必要だと考えられることがあります。しかし、業務の一部を改善することから始めることもできます。

例えば、

  • 重複入力を減らす
  • 手作業で行っている集計を自動化する
  • データを連携させる
  • RPAを活用する
  • AIを業務の一部で活用する
  • 情報共有の方法を見直す

といった、小さな改善もDXの第一歩になります。

特に中小企業や小規模事業者にとっては、コストや人材などの状況に合わせて、無理なく始めることが重要です。

ちまりや株式会社は、すべてを一度に変えるのではなく、

できるところから始め、効果を確認しながら広げていくDX

を進めます。


仕組みと人を、両方変えていく

仕組みだけでは、DXは続かない

新しいシステムやツールを導入しても、使う人がその目的や使い方を理解できなければ、十分に活用されません。

一方で、意識や知識だけがあっても、実際に業務を変える仕組みがなければ、改善を続けることは難しくなります。

そのため、ちまりや株式会社は、

仕組み × 人

の両方を大切にします。

業務を改善する仕組みをつくること。

そして、その仕組みを理解し、活用し、改善を続けられる人を育てること。

この両方がそろうことで、DXは企業の中に定着すると考えています。


知る・考える・試す・続ける

企業がDXを進めるためには、専門家がすべてを代行するだけでは十分ではありません。

企業自身が、デジタル技術やAIについて知り、自社に必要なものを考え、実際に試し、継続して改善していくことが重要です。

ちまりや株式会社は、企業のDXを、

知る

デジタル技術やAI、データ活用について知る。

考える

自社の業務や課題を見つめ、どこを改善できるか考える。

試す

小さなところから実際にデジタル技術を活用してみる。

続ける

効果を確認しながら改善を続ける。

というプロセスで支援します。

セミナーや研修、ワークショップ、伴走支援などを通じて、企業やそこで働く人が、デジタル技術を自分たちの仕事に活かせる状態を目指します。


自社実践から生まれるDX支援

ちまりや株式会社は、KUN KUN Gourmet(ペットフード製造・販売事業)において、製造業事業者として自らDXを実践しています。原材料調達から製造、BASEでのオンライン販売、LINE公式アカウントとInstagramを通じた顧客とのコミュニケーションまで、一連の業務プロセスにデジタル技術とデータ活用を取り入れ、日々改善を重ねています。

この自社実践を通じて得られる知見やデータは、IT・デジタル支援事業におけるお客様のDX推進に還元されます。ちまりや株式会社が提案するDXの方法論は、外部から持ち込んだ理論ではなく、自ら製造業の現場で試行錯誤した実体験に基づくものです。製造・現場のリアルな課題感を持つからこそ、お客様の業務に即した支援ができると考えています。

このように、ペットフード事業での「実践」と、IT・デジタル支援事業への「還元」という役割分担のもとに、二つの事業が一体となってDXを進めています。


情報処理技術活用の方向性

ちまりや株式会社は、自社においてもデータとデジタル技術を積極的に活用し、業務の効率化と事業の高度化を進めます。

クラウドサービス、AI、RPA、業務システム、データ管理ツールなどを活用し、業務情報や顧客情報、販売情報などを適切に管理・活用します。KUN KUN Gourmet事業でのBASE・LINE公式アカウント・Instagramの運用も、この一環として位置づけています。

また、複数のデジタルツールを単独で利用するだけではなく、必要に応じてデータやシステムを連携させることで、

  • データ入力の重複削減
  • 業務プロセスの効率化・自動化
  • 情報共有の効率化
  • データの集計・分析
  • AIを活用した情報整理や業務支援
  • 顧客とのコミュニケーションのデジタル化

を進めます。

さらに、自社での実践を通じて得た知見を蓄積し、事業や顧客支援の改善につなげます。


ビジネスモデルの方向性

ちまりや株式会社は、データとデジタル技術を活用して自社の業務と事業を継続的に改善するとともに、その実践から得た知見を活かし、企業のDXを支援します。

企業ごとに、

  • 業務の内容
  • 利用しているシステム
  • データの管理方法
  • 人材
  • 予算
  • デジタル技術の活用状況

は異なります。

そのため、すべての企業に同じ仕組みを導入するのではなく、まず業務や課題を理解し、それぞれの企業に合った方法を考えます。

その上で、

  • 業務の棚卸しと課題の可視化
  • 業務のデジタル化
  • RPA等を活用した業務の自動化
  • システムやデータの連携
  • AIの活用
  • LINE等を活用した顧客接点のデジタル化
  • データ活用による業務改善
  • デジタル技術を活用できる人材づくり

を組み合わせ、企業の状況に応じた支援を行います。

また、仕組みを導入するだけでなく、セミナー、研修、ワークショップ、伴走支援などを通じて、企業自身が課題を発見し、改善を続けられる力を育てます。


推進体制

私は代表取締役として、DX戦略の策定・実行・見直しのすべてに自ら責任を持ちます。20年以上の事務・管理業務の経験、5年以上のエンジニアとしての開発経験、経営者としての意思決定経験という三つの視点を併せ持ち、現場の業務理解から技術的な実装、経営判断までを一貫して担っています。組織を介さず方針決定から実践までを直接つなげられることを、少人数体制の強みとします。


デジタル人材の育成・確保

事務・エンジニア・経営者という三つの視点を一人で行き来できることを、自社のデジタル人材戦略の核と位置づけています。業務の現場感覚、システムを実装する技術力、投資判断や戦略立案を自ら担えることにより、外部人材や複数部署の連携を待たずにDXを推進できます。加えて、生成AIプロンプトエンジニア認定、AIスキル検定6冠、LINE公式アカウントAdvanced(LINEヤフー認定)などの資格取得を通じて、継続的に技術知識をアップデートしています。


ITシステム・データ活用環境の整備方針

自社のDX戦略として、まず情報資産・クラウドサービス・AIサービスの棚卸を行い、利用状況や重複、セキュリティリスクを可視化します。その上で、商品開発におけるAIエージェントの活用を進めます。具体的には、モニター参加者からのフィードバック分析、原材料や市場動向に関する情報収集、商品コピーや説明文の作成支援などにAIを取り入れ、製造工程そのものではなく「商品を育てる」プロセスの効率化と質の向上を図ります。製造工程における手仕事・品質管理は対象外とし、保存料・着色料・香料 無添加・手作りの価値を維持します。棚卸から活用の実装までを段階的に進めることで、「小さく始めるDX」を自社自身で体現します。

クラウドサービスを中心に業務システムを運用しており、大規模なレガシーシステムは保有していません。そのため、既存資産の入れ替えではなく、利用状況の可視化と活用の最適化を中心にDXを進めます。

情報セキュリティ対策として、IPA「SECURITY ACTION」における「二つ星」宣言を行っています。情報資産・クラウドサービス・AIサービスの利用状況を継続的に棚卸し、リスクを把握した上で適切な管理を行います。


成果指標

  • 2026年度中に、自社で利用する情報資産・クラウドサービス・AIサービスの棚卸を完了する
  • 棚卸結果をもとに、2027年度までに商品開発プロセス(モニターフィードバックの分析、原材料・市場調査、商品コピー作成など)にAIエージェントの活用を組み込む(製造工程における手仕事・品質管理は対象外とし、無添加・手作りの価値を維持する)
  • AI活用によって商品開発1件あたりにかかる情報収集・検討の時間を計測し、翌年度の戦略見直しに反映する
  • KUN KUN Gourmet事業で得たデジタル活用の知見(例:BASE運用、LINE顧客対応の効率化事例、AIを活用した商品開発プロセス)を、年間を通じてIT・デジタル支援事業の提案・支援事例に反映する

ステークホルダーへの情報開示

本ビジョンおよび戦略の取り組み状況は、自社ウェブサイトにて公表し、内容の見直しを行った際には随時更新します。また、顧客・取引先とのコミュニケーションにおいても、LINE公式アカウントやSNSを通じて、デジタル活用の取り組みを適宜共有していきます。


目指す未来

デジタル技術やAIは、今後さらに進化し、企業の仕事や経営のあり方を変えていきます。その変化の中で重要なのは、特定のツールを使えることだけではありません。

自社の仕事を見つめ、

「どこを変えられるか」

「何を活かせるか」

「どの技術を使うべきか」

を考えられることが重要です。

ちまりや株式会社は、

仕組みをつくること

と

人が考え、使い、改善を続けられること

の両方を支援します。

データとデジタル技術を、単なる便利なツールとして終わらせるのではなく、企業が自ら変わり続ける力につなげる。

それが、ちまりや株式会社の目指すDXです。


経営トップからのメッセージ

私、代表取締役 安岡夕奈は、ちまりや株式会社のDX戦略の策定・実行・見直しに自ら責任を持ち、本ビジョンの実現に取り組みます。

当社はひとり法人として、製造から販売、顧客対応まで多くの業務を私自身が担っています。だからこそ、データとデジタル技術を活用して業務の負担を減らし、限られた時間と力を事業の価値を高めることに向けられる状態をつくりたいと考え、DXに取り組み始めました。

まずは自社の情報資産やクラウドサービス、AIサービスの棚卸から着手し、商品開発へのAI活用など、小さく始めながら着実に前進させます。そして、その実践から得た知見は、当社だけでなく、同じように限られた人手で事業を営む小規模事業者の皆様にも役立てていただけるよう、セミナーやワークショップを通じて広く共有していきます。

これからも、自ら変わり続ける力を持つ企業でありたいと思います。

策定日:2026年9月15日 ちまりや株式会社 代表取締役 安岡夕奈